この頃タコの話ばかりしていたら、また別のタコの話を思い出したので少し前の話だが書いてみる。 真夏の或る日、さのくに氏からこんなメッセージが送られてきた。
「タコライス作ろう」
いつもながら、急な人である。飽きなくて良い。 メッセージを見て、2秒でタコな気分になった私。 いいでしょう。作りましょう。
何故タコライスなのか、さのくに氏に聞いてみたところ、 タコライスと私の得意な汁なし担々麺は構成が似ている(味付けたひき肉+ソース+炭水化物)ので、 料理初心者の私でも失敗しづらいだろう、という考えがあったようである。
なるほど。気遣いしてくれたところ申し訳ないが、タコライスだけでは満足しないよ、私は。 どうせならタコス、タコヌードル(後述)も作っちゃうよ!
タコミートを作る
タコライスの主役はタコミートでしょう。 分量は適当に入れたのでちょっと忘れたけれど、こんな感じの材料を炒め合わせれば完成。
タコミートの材料
- 合いびき肉
- 玉ねぎ
- にんにく
- 塩・胡椒
- トマトケチャップ
- ウスターソース
- パクチー(パウダー)
- オレガノ
- クミン
- チリミックスパウダー
大量に作って冷凍しておくと、いつでもタコライスが食べられて幸せ。
ソースを作る
ソースは今回2種類用意した。 サルサ・メヒカーナ(メキシコ風ソース)と、ワカモレというアボカドのソース。 いずれも材料を混ぜるだけで出来上がる。切るのがやや面倒くさいけど。
サルサ・メヒカーナの材料
- トマト
- にんにく
- 青唐辛子
- 玉ねぎ
- パプリカ
- ピーマン
- 塩
- ライム果汁
ワカモレの作り方は過去記事を参照のこと。
トルティーヤを焼く
タコライスだけでなく、タコスも食べたいので、トルティーヤを焼く。 トルティーヤと言えばトウモロコシ粉。 トルティーヤを作るにはマサという専用粉を作るのが良いらしい。ネットで購入。 隣でさのくに氏は怪訝そうな表情である。タコライス作ろうと提案したのにトウモロコシ粉を注文してるからだね。いつもごめんね。
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マサに塩、水、油を入れてかき混ぜて丸める。作り方はマサのパッケージ通りに。 感触はとてもぼそぼそ。
丸めたものをラップを敷いた台に乗せ、さらにラップをかぶせてまな板など平らなもので上から押す。 丸く平たく綺麗に伸びたら、フライパンで適宜焼いて、トルティーヤは完成だ。
ちなみに、タコスパーティーをやるならトルティーヤを焼くのは一番最後にしたほうがよい。 温かい方が美味しいので、具やソースなどすべて準備を終えてから焼き始めるのが良いだろう。
さぁ、タコスパーティーの始まりだ!
二人きりのタコスパーティー
トルティーヤを焼いている間にさのくに氏にはビールを買いに行って貰い、冷めないうちに大急ぎでタコスパーティを開始。 もちろん、ビールはコロナ。
ちなみにさのくに氏はメキシコ出身の友人の案内で1か月ほどメキシコへ行っていたことがあるらしい。 なんとなく南米に薄い縁がある二人。
まずはタコミートを挟んだタコスから。 タコミートを挟むのはアメリカ式のようだけれど、細かいことは気にしない。 今回のメインはタコライスだからね。 チーズ、サルサ・メヒカーナ、レタスも一緒に挟んで頬張ると、夏のウキウキ気分に拍車がかかる。
タコミートだけでは淋しかろうと、実はエビも焼いていた。 エビを塩、オリーブオイル、レモングラスなどの香草類で一晩マリネして焼くだけ。 ソースはテキーラ、白桃ヨーグルトドリンク、玉ねぎをフライパンで合わせたソース。 爽やかで意外とイケるんですよ。
さのくに氏ご所望のタコライスももちろん、あるよ。 タコミートはトルティーヤよりも米の方が相性良いんじゃないかな。 それは私が米を食べ慣れているからそう思うのだろうか。
ソースと具の組み合わせなどあれこれ試していたら、あっという間に食べ終えてしまい、用意したテキーラまでたどり着かなかった。 それは夜のお楽しみということで・・・・。
タコヌードルの麺を打つ
夕食も容赦なくタコは続く。 汁なし担々麺とタコライスの構成が似ているというなら、タコライスの米部分を麺にしたっていいんじゃないか。 そう考えて作ってみたのがタコヌードルである。上手くできたら、もうけもの。
実際は随分前に作ったので、加水率など細かい配分は忘れた。 たぶん加水率36%、マサ150g、強力粉150g、塩3gとかそれくらい。 マサ100%で打とうと最初は思っていたのだが、触った感触で「これは絶対にまとまらない」という予感があったので強力粉を足した。
こいつを茹でて、タコミート、サルサ・メヒカーナ、レタス、シュレッドチーズ、ライムなどを乗せたら完成。 よく混ぜて食べる。
ふむふむ。 味わいとしては悪くないのだが、麺の触感が悪い。滑らかさがなく、ちょっとボソつく。 茹でている最中に味見して、ゆで時間を延ばしたりしたのだが、このボソつきはなおらなかった。 ただ、トウモロコシの風味がある麺と、タコミートの相性はよく、たまに食べるならあり。 でもまぁ苦労して作って食べるものではないな、という感想だ。
さのくに氏に感想を求めたところ、「どこかの店の、期間限定メニューだったら全然アリ。でもこれが通常(メイン)メニューの店には行かない」とのこと。 毎度的確な表現である。ほんと、その通り。みんながやらないことには理由があるのだ。
かくして、我が家のタコス祭りは幕を閉じた。 本当は、タコスにもメキシコ式、アメリカ式でいろいろと違いがあるのだが、 今回はその辺をうやむやにして手に入りやすくて作りやすい方法で作った。 次はメキシコ式の具にチャレンジしようかな。