自家製シャルキュトリ(肉総菜)を作りたい
まいけるは、言わずと知れた肉好きである。 以前の記事でも書いたように、幼いころから肉ばかり食べてきたせいなのか、肉や肉の総菜に目がないのだ。
そういうわけで、この頃の目標の一つとして、一通りのシャルキュトリを自宅で作ってみる>、というものがある。 今のところ作ったモノはこちら。 これらの他に、すでに作った物として、リエット、レバーペーストなどがあるが、それはまた別途記事にする。
今回はソーセージを作ることにした。 しかし、ソーセージは一般家庭に普通にあるような道具だけで作れない。買い揃えねばならないか・・・と思っていたところ、なんと、心優しい方から、ソーセージメーカーを譲っていただけることとなった!
ありがとうございます。 本当に嬉しいことで、届いたときは小躍りしてしまった。昔から変わらぬ形、貝印のソーセージメーカーである。やってみたかったんだ、これ。
手作りソーセージ
そうとなったら早速作らねばなるまい。あと必要なもので特殊な材料といえば、「腸」だ。これはAmazonで注文した。抜かりない。
- 出版社/メーカー: 天然豚腸フランクフルト用
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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作り方だって調べてある。こちらを参考にした。
はじめてのシャルキュトリー: 身近な材料と道具で家庭で作れるレシピ
- 作者: 上田淳子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2015/10/21
- メディア: 単行本
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材料
- 豚ひき肉(解凍品ではないこと!)・・・500g
- 塩・・・8g
- 砂糖・・・5g
- 胡椒・・・1g
- 氷・・・4個
- パセリ・・・みじんぎり大1
- レモンの皮・・・1/2個分
- 豚腸・・・・1~1.5m
豚ひき肉は、ミンサーがあれば自分で作るとなおよいだろう。私は持っていないので、肉屋で購入。一度冷凍したものだと粘りが出づらい(=食感があまりよくない)ため、生を買う。
まず、ひき肉、塩、砂糖、胡椒、氷をビニール袋に入れる。
そして、写真のような大き目の保冷剤の上でひたすら練る!!氷を入れるのも、保冷剤を使うのも、ひき肉を温めないためである。肉の温度が11℃以上になると脂が溶けはじめ、ぼそぼその食感になってしまうそうだ。保冷剤がなければ、氷水を入れたボウルにさらにボウルを重ねたうえで練っても良い。
全体が白っぽくなって、粘りがでたらOK。3分くらいかな。 残った氷は取り除いて、肉は使う時まで冷蔵庫にしまっておく。
忘れちゃいけない、腸。
袋から出すとこんな感じ。 ガイドとよばれる芯が中に通っており、口金に取り付けやすくなっている。
ガイドをつけたまま、さっと洗って水に30分ほど漬けておく。
あ、忘れてた、レモンとパセリ。今回は、ちょっと爽やかな風味を出したかったので、レモンの皮とパセリを入れることにした。 こいつを・・・ こう。 写真は撮り忘れたが、さっき練ったひき肉に加えておこう。
いよいよ登場、ソーセージメーカー! 口金に腸をはめ、筒の中に肉を入れて、引き金をカチカチと引くと、いい塩梅で腸の中に肉が押し出されるという仕組みである。
まずは口金に、さっき戻しておいた腸を取り付ける。ガイド付きだから簡単。口金にも水をつけておくと滑り易くて良い。
ソーセージメーカーの筒の中にひき肉を詰める。
すこし、腸を引き出しておいて、ソーセージメーカーの引き金を引く。空気が出てくるので、出し切って、先を結ぶ。
そして引き金を引くと、こんな感じ。(写真は失敗例) 腸を繰り出すスピードが速すぎ(ソーセージメーカーに押し出されるがままにしていた)、全然肉が詰まっていない。ゆるゆるである。
だんだんコツが掴めてきた。左手で口金ごと腸を少し抑えながら、パンパンになる一歩手前まで肉を充填していく。これがなかなか難しくて、そして楽しい>。最後はまた腸を結ぶ。
好きな長さで腸をひねり、ねじった個所をタコ糸で縛っていく。ソーセージらしい様子になってきた。
80度くらいの湯を用意し、30分茹でる。(※のちにこの温度が高すぎたことが判明。食べるときに再加熱するなら65度くらいがよい。) 湯の温度はその後も80度を超えないように。(高温だとジューシーさがなくなるらしい) そして、冷水に引き上げ、急冷。水気をふき取り、1つずつに切り分け、皮がパリッとなるまで焼いたら・・・・ 完成っ! どうだろう、この堂々たる姿。我ながら初めてには見えない。
「ぱ・・パリッ」 かすかに、パリッ。シャウエッセンほどじゃないが、ちゃんと、ある。ちょっと塩気が薄いようだが、レモンの皮とパセリの爽やかさが効いて美味しい。 大満足だ。
余ったものは、パックして冷凍しておく。 出張で留守にしているさのくに氏の分もちゃぁんと、あるからね。
初めてと考えると、概ね、満足のいく結果になった。 以下、反省点、次回への課題。
- たくさんまとめて作ったほうが楽。(腸の長さが1パック2mなので1kgくらいかな)
- 肉の充填具合が不安定。パンパンだったり、緩かったり。
- ジューシーさがそこまでではなかった。脂の割合?肉の挽き具合?温度?
- 塩気が薄かった。
- もっといろんなハーブやスパイスを試したい。
思ったよりは楽にできた。ハンバーグの手間の1.5倍くらい。 これからもっといろんなバリエーションを試していきたい。
皆さん、食べに来て。(お酒、持ってきて!)