初めての手作りソーセージ

自家製シャルキュトリ(肉総菜)を作りたい

まいけるは、言わずと知れた肉好きである。 以前の記事でも書いたように、幼いころから肉ばかり食べてきたせいなのか、肉や肉の総菜に目がないのだ。

www.sepio.tk

そういうわけで、この頃の目標の一つとして、一通りのシャルキュトリを自宅で作ってみる>、というものがある。 今のところ作ったモノはこちら。
これらの他に、すでに作った物として、リエット、レバーペーストなどがあるが、それはまた別途記事にする。

www.sepio.tk

www.sepio.tk

www.sepio.tk

今回はソーセージを作ることにした。
しかし、ソーセージは一般家庭に普通にあるような道具だけで作れない。買い揃えねばならないか・・・と思っていたところ、なんと、心優しい方から、ソーセージメーカーを譲っていただけることとなった!

f:id:maicos555:20171004145217j:plain
夢膨らむ、ソーセージメーカー

ありがとうございます。
本当に嬉しいことで、届いたときは小躍りしてしまった。昔から変わらぬ形、貝印のソーセージメーカーである。やってみたかったんだ、これ。

手作りソーセージ

そうとなったら早速作らねばなるまい。あと必要なもので特殊な材料といえば、「腸」だ。これはAmazonで注文した。抜かりない。

天然豚腸フランクフルト用 分包4個 1袋約2m

天然豚腸フランクフルト用 分包4個 1袋約2m

作り方だって調べてある。こちらを参考にした。

はじめてのシャルキュトリー: 身近な材料と道具で家庭で作れるレシピ

はじめてのシャルキュトリー: 身近な材料と道具で家庭で作れるレシピ

材料

  • 豚ひき肉(解凍品ではないこと!)・・・500g
  • 塩・・・8g
  • 砂糖・・・5g
  • 胡椒・・・1g
  • 氷・・・4個
  • パセリ・・・みじんぎり大1
  • レモンの皮・・・1/2個分
  • 豚腸・・・・1~1.5m

豚ひき肉は、ミンサーがあれば自分で作るとなおよいだろう。私は持っていないので、肉屋で購入。一度冷凍したものだと粘りが出づらい(=食感があまりよくない)ため、生を買う。 f:id:maicos555:20171004144227j:plain

まず、ひき肉、塩、砂糖、胡椒、氷をビニール袋に入れる。 f:id:maicos555:20171004144207j:plain

そして、写真のような大き目の保冷剤の上でひたすら練る!!氷を入れるのも、保冷剤を使うのも、ひき肉を温めないためである。肉の温度が11℃以上になると脂が溶けはじめ、ぼそぼその食感になってしまうそうだ。保冷剤がなければ、氷水を入れたボウルにさらにボウルを重ねたうえで練っても良い。

f:id:maicos555:20171004144202j:plain
この上に肉を入れたビニール袋を置いて練る。

全体が白っぽくなって、粘りがでたらOK。3分くらいかな。 残った氷は取り除いて、肉は使う時まで冷蔵庫にしまっておく。 f:id:maicos555:20171004144144j:plain

忘れちゃいけない、腸。

f:id:maicos555:20171004144158j:plain
これが豚の腸か・・・

袋から出すとこんな感じ。 ガイドとよばれる芯が中に通っており、口金に取り付けやすくなっている。

f:id:maicos555:20171004144153j:plain
初心者にも取り付け簡単。ガイドなしより少し高め。

ガイドをつけたまま、さっと洗って水に30分ほど漬けておく。 f:id:maicos555:20171004144115j:plainf:id:maicos555:20171004144148j:plain

あ、忘れてた、レモンとパセリ。今回は、ちょっと爽やかな風味を出したかったので、レモンの皮とパセリを入れることにした。 こいつを・・・ f:id:maicos555:20171004144140j:plain
こう。 写真は撮り忘れたが、さっき練ったひき肉に加えておこう。 f:id:maicos555:20171004144135j:plain

いよいよ登場、ソーセージメーカー!
口金に腸をはめ、筒の中に肉を入れて、引き金をカチカチと引くと、いい塩梅で腸の中に肉が押し出されるという仕組みである。

f:id:maicos555:20171004144124j:plain
銃みたいで格好いい。

まずは口金に、さっき戻しておいた腸を取り付ける。ガイド付きだから簡単。口金にも水をつけておくと滑り易くて良い。 f:id:maicos555:20171004144115j:plain

ソーセージメーカーの筒の中にひき肉を詰める。

f:id:maicos555:20171004144111j:plain
この工程が地味に面倒くさい。

すこし、腸を引き出しておいて、ソーセージメーカーの引き金を引く。空気が出てくるので、出し切って、先を結ぶ。 f:id:maicos555:20171004144106j:plain

そして引き金を引くと、こんな感じ。(写真は失敗例)
腸を繰り出すスピードが速すぎ(ソーセージメーカーに押し出されるがままにしていた)、全然肉が詰まっていない。ゆるゆるである。

f:id:maicos555:20171004144102j:plain
肉の密度がゆるゆる。

だんだんコツが掴めてきた。左手で口金ごと腸を少し抑えながら、パンパンになる一歩手前まで肉を充填していく。これがなかなか難しくて、そして楽しい>。最後はまた腸を結ぶ。

f:id:maicos555:20171004144054j:plain
ぐるぐるソーセージ。

好きな長さで腸をひねり、ねじった個所をタコ糸で縛っていく。ソーセージらしい様子になってきた。

f:id:maicos555:20171004144045j:plain
気分が高まるね。

80度くらいの湯を用意し、30分茹でる。(※のちにこの温度が高すぎたことが判明。食べるときに再加熱するなら65度くらいがよい。)
湯の温度はその後も80度を超えないように。(高温だとジューシーさがなくなるらしい) f:id:maicos555:20171004144040j:plain

そして、冷水に引き上げ、急冷。水気をふき取り、1つずつに切り分け、皮がパリッとなるまで焼いたら・・・・

完成っ!
どうだろう、この堂々たる姿。我ながら初めてには見えない。

f:id:maicos555:20171004144018j:plain
プリップリ!

「ぱ・・パリッ」
かすかに、パリッ。シャウエッセンほどじゃないが、ちゃんと、ある。ちょっと塩気が薄いようだが、レモンの皮とパセリの爽やかさが効いて美味しい。 大満足だ。 f:id:maicos555:20171004143947j:plain

余ったものは、パックして冷凍しておく。 出張で留守にしているさのくに氏の分もちゃぁんと、あるからね。 f:id:maicos555:20171004144023j:plain


初めてと考えると、概ね、満足のいく結果になった。 以下、反省点、次回への課題。

  • たくさんまとめて作ったほうが楽。(腸の長さが1パック2mなので1kgくらいかな)
  • 肉の充填具合が不安定。パンパンだったり、緩かったり。
  • ジューシーさがそこまでではなかった。脂の割合?肉の挽き具合?温度?
  • 塩気が薄かった。
  • もっといろんなハーブやスパイスを試したい。

思ったよりは楽にできた。ハンバーグの手間の1.5倍くらい。 これからもっといろんなバリエーションを試していきたい。

皆さん、食べに来て。(お酒、持ってきて!)