前回書いたように、アミガサタケを頂いた。
王道料理もよいけれど(まぁそれさえ満足に作れないのだが)、こんなにアミガサタケを使える機会は、おそらく当分、ない。 折角だから何か変わったものに挑戦したい。という素人の思い付きで、何かスイーツ的なものに使えないかと色々考えた末・・・
- 一般に、アミガサタケは生クリームやバターなどの乳製品と相性が良いとされる。 v知り合いのシェフからの「甘いのに合う」という助言。
むむむ。この情報を組み合わせると・・・
アイスクリーム、いけるんじゃないか?
よし、行ってみよう。
アミガサタケアイスクリームのレシピ
基本のアイスクリームのレシピは、おなじみ、白ごはん.comさんを参考にした。 そもそもアイスクリームを自分で作るのが初めてである。 www.sirogohan.com
【材料】
- 牛乳・・・300ml
- 生クリーム・・・100ml
- 卵黄・・・3個分
- グラニュー糖・・・75g
- アミガサタケ・・・小さめ3本
まず、アミガサタケを牛乳で戻す。今回は、イエローモリーユを使用した。
<
30分ほど置いたら、切り開いて中身をチェック。アミガサタケを取り出して、出来るだけ細かく刻む。フードプロセッサーでペーストにしてもいいのかもしれないが、出すのが面倒だったのでやめた。
卵黄とグラニュー糖をよく擦り混ぜる。
こんな風に白っぽくなったらOK。
鍋に、先ほどアミガサタケを戻した後の牛乳を入れる。細かいゴミを取り除くため、茶こしを使用。
刻んだアミガサタケを加えて、沸かす<。
アイスクリームって本来沸かしちゃダメらしいけど。前回書いたようにアミガサタケは生では毒性があるので、沸かす。
少し、牛乳を冷ましたら、卵黄とグラニュー糖を合わせたものに注ぐ。
冷凍庫に入るくらいの容器に入れる。こうしてみると、ただの美味しそうなアイスの素。しかし、底の方には大量のアミガサタケが沈んでいる。
冷凍庫に入れて2時間ほど。周りが固まってきているので、混ぜる。その後は30分置きに空気を含ませるようによく混ぜる。それを4回、繰り返す。
じゃーん。(一晩置いた)・・・・なんだこれ。カチッカチ。
混ぜ方が甘かったのか?乳脂肪が少なかったかな。それにしても、どーすんだこれ。カッチカチだよ、カッチカチ。この凸凹がまた凶器感すごい。
ぐぐぐぐ・・・全身全霊の力を込めてスプーンで削る。スプーン折れそう。
なんとか、表層の削りかすを集めたものがこちら。
おっ・・・・。うーん。アミガサタケの旨味的なものはほんのり感じる。冷えているからか、アミガサタケ風味はかなり弱め。
しかしそれ以上になんか・・・なんだ。生焼けのパンケーキみたいな粉っぽい風味がする。これがアミガサタケ由来なのか、私の作り方がマズかったのかはちょっとわからない。
食べ進められるけれど、ちょっと人には出せない程度。
あっ。いいものがあった。マデラ酒。アミガサタケはソース・マデラに使うくらいだから、相性はいいはずだ。
すこーしだけ加えてみた。
これは当たり。粉っぽさはどこかへ消え失せ、お店味のアイスクリームになった。
マデラ酒を入れすぎると、風味が消えてただのマデラ酒アイスになってしまうので、ほんの少し入れるのがおすすめ。
普通に美味しい。(でもアミガサタケ効果は薄いような・・・比較用を作ればよかった)というわけで・・・
結論:アミガサタケアイスクリームにはマデラ酒を入れれば、アリ! ただしアミガサタケ風味は薄いので敢えてやるほどではないかも?
1点注意がある。 アミガサタケは加熱調理したものでも、アルコールとともに食べると酔いを深め、悪心や嘔吐の原因になるともいわれている。 今回は少量だったせいか特に体調に変化はなかったが、もし同じように試される方は、マデラ酒を加熱してアルコールを飛ばしてからの方がよいと思う。
アイスクリームがカチカチになってしまったのが何とも残念な今回の実験。 今度、まずは普通のアイスクリームを練習しようと思う。