いきなり失敗例の投稿ですみません。 先日も書いた通り、これからシフォンケーキどんどん焼くぞ!と意気込んでいた私。
ちょっとお試しで焼くつもりだったのでしばらくの間は金属型ではなく紙型で焼いていたが、 シフォンケーキの紙型はそこそこ高い(1枚100円くらい)し、すこし乾きやすいので、本格派の金属型を購入。 スチールアルミメッキの17cm型だ。
私が参考にしているなかしましほさんの「とてもくわしいシフォンケーキのレシピ」にも書いてある通り、 シフォンケーキは型に生地がしっかり張り付くことで、冷めた後でもしぼまずにふわふわになる。 そういうわけで、テフロン型はあまりお勧めしないが、作れないわけではないらしいので勇気あるひと、誰か試してみてほしい。
紙型では5回焼いてすべて成功していたので、もうすっかりシフォンケーキ作りが上手になったような気がしていて
「金属型が届いたらまずは成功バージョンの写真でも撮ってお手本にしよう。失敗バージョンはどうやって再現しようかな」
などと調子に乗ったことを考えていたのだが、1度目からバッチリ失敗したのでそんな心配は不要だった。 そう、過去に何回成功していようと、ちょっとしたことで突然失敗するのがシフォンケーキである。 思い出したよ。
焼き縮み
こちらの、一見綺麗に膨らんで成功しているかのように見えるシフォンケーキ。
この写真は焼き立てすぐのものである。この後、型を逆さにして瓶などにさして冷ますと・・・・
すっかり縮んでしまった。逆さのまま3時間ほど経った状態。
これが「焼き縮み」である。
シフォンケーキは冷ますと多少は縮みはするけれど、型の高さより低くなってしまっているのは明らかに失敗。 よく見ると型の外側、中心部いずれも縮みが激しくて型から離れてしまっている。 焼き立ては成功っぽくみえることもあり、ガッカリ度高めの失敗である・・・。
焼き縮みが起こるとき
私の場合、焼き縮みしてしまうときは焼き時間が不足していることが多かった。 今回も型の真ん中あたりと上部がすこしベタベタして生っぽいかんじ。 紙型では170℃30分で丁度良かったので油断して金属型でもそのまま焼いてしまったのだが、短かったようだ。
170℃36分で再チャレンジしたところ焼き縮みしなかったので、やはり今回の原因は焼き時間不足で間違いなさそう。
なお、温度と時間は型の大きさやオーブンの種類、気温などでも変わってくるので、あくまで参考程度にしておいてください。 焼き具合の目安としては、シフォンケーキが型の高さを超えてたっぷり膨らんで、最大になってからすこーしだけしぼんだタイミングがベスト。 慣れないうちは、焼き上がり近くなったらオーブンに張り付いて焼き具合をチェックするのがよさそうだ。
その他にも、逆さにして冷まさなかったり、完全に冷めてないのに型から外したりしてもやはり縮むので、 慌てずしっかり冷やすといい。 なんなら型のまま冷蔵庫に入れて一晩置いていいくらい。私は待ちきれずに外してしまうこともあるけれど、これはこれでまた別の失敗を生むので焦りは禁物。
焼き詰まり
焼き縮みと同時に起こりやすいのが「焼き詰まり」である。 今回も焼き縮んだ上に焼き詰まってしまった。
焼き詰まりとは、主に生地の上の方の部分のキメがギュッと詰まってしまう現象のこと。
多少は問題ないのだが、この写真くらい詰まってしまうとフワフワした優しい食感ではなくなってしまう。
焼き詰まりが起こる時
焼き詰まりする時の条件は、あくまで私の体感だが大きく分けると3パターンある。
1つ目は、生地の量が型に対して多すぎる時。 型に収まりきらない分の生地がうまく立ち上がらず焼き詰まりを起こしてしまう。 目安としては、焼いたときに生地が上の方だけに向かって膨らむのはOKだけれど、上よりも横(型の外側まで)に広がって割れ、タコさんウィンナーの足のように見えるのは生地の量が多すぎる。
2つ目は、温度が低すぎる時。 膨らむのに時間がかかって生地が詰まってしまう。 適切な温度で大きく膨らませて、だんだんキメが整っていくのが理想だが、温度が低すぎると気泡が育たないみたい。
3つ目は、生地の粉量に対して水分(具)が多い時。 粉とメレンゲの力で生地は膨らむのだが、水気や具など重たいものが多すぎると、生地が持ち上がらずに詰まってしまうようだ。
今回はおそらく温度が低すぎたのだと思う。 ちょっと早く予熱をかけすぎて庫内の温度が冷めてきてしまった上に、台所に置いてキンキンに冷えた金属型を使ったのでなかなか温度が上がらなかったのだろう。
まだまだ続くよ、失敗は
ここに書いたのはあくまで私の体感的な傾向である。 今まで焼いたシフォンケーキは10年くらい前に30回くらい+最近5回。
これからまだどんどん失敗するのだろう。 今回の焼き縮みと焼き詰まりを解消するために焼いたシフォンケーキも、また別の失敗をした。 というわけで次回も失敗の投稿になるのでお楽しみに(?)
早く上手に焼けるようになって、お手本投稿をしたいものだ。