先日の日曜、趣味の製麺 「IRON・SEIMEN」 フェスティバル vol.1(以下、製麺フェス)に、さのくに氏を連れて行ってきた。 「同人誌 趣味の製麺7号の打ち上げだよ」と聞き、 もっとふわっとした飲み会なのかなと思っていたら、想像以上に熱の入ったイベントでとても面白かったので記録しておく。
イベント概要はこちら↓ www.seimen.club
イベントに来ていた何人かの方が「IRON・SEIMENってどういう意味だろね」と言っているのを耳にしたが、 多分イギリスのヘビィメタバンド「IRON MAIDEN(アイアン・メイデン)」をもじっているんじゃないかな。(違ったらごめんなさい)
開催場所は、矢口渡駅近くの「居酒屋 侍」さん。 いつもは普通の居酒屋だが、この日は製麺フェス用の営業に切り替わっていた。
入店したらまず、500円×4枚の食券を購入。食券1枚で1品(麺料理なら1杯、おつまみなら1品、アルコールなら1杯)どれかを注文することができる。 使いきれなかった食券は帰りに返金可能なシステム。
メインとなる製麺メニューは5種類。 個性派ぞろいの5人のメンバーの方が、それぞれ1種類ずつメニューを提供してくださる。 どのメニューにも食欲をそそる解説がついていて迷ってしまう。どうせ全種類食べるんだけど。
我々はやる気満々で事前にWebでメニューのイメージ写真をチェックしていたが、そうでないお客さんにも優しいサンプルも用意されていた。
製麺メニューのほかにも、居酒屋 侍のおつまみメニューも食券で注文できるようになっていた。 お刺身類が充実。
ドリンクメニューも充実。 ソフトドリンクはお酒の半額なので、食券を1枚渡すとおつりとして250円券を返して貰える。
朝から何も食べていなかったので、まずはドリンクとおつまみを頼んで一息。 ビールと北寄貝バター焼きから。北寄貝大好物でして。
ひと心地ついたら早速製麺。 今回の製麺機は田中式1台と小野式2台の計3台。結構混雑していたので好きな製麺機を選べる感じではなかったけれど、 大体みなさん2杯ずつくらいは食べていたので、上手くいけば違う製麺機を使って差を楽しめたのではないだろうか。
食券を渡して麺生地を受け取ったら、レクチャーを受けながら製麺機で製麺していく。 やっぱりここが一番の醍醐味だよね、と私は思うのだが、さのくに氏は全然興味ないらしく全く触ろうとしない。 我が家に小野式があるのに、ハンドルすら回したことがないのだ。こんな格好いい機械を前にして、なぜ触らずにいられるの。逆に意志力がすごい。
そもそも私はレクチャーする側なので自分の麺を作っている場合ではないのだが、さのくに氏がどうしてもやらないというので隙をみて製麺。
最初にお願いしたのは、玉置標本さんの「生麺の沖縄(風)そば」。 豚とカツオ、そして塩だけのスープがペコペコのおなかにやさしく染み渡った。 皮つき三枚肉と豚軟骨、両方入っているのが嬉しい。朝ごはんにも、飲んだ後の〆にもいけそう。ずっと飲み続けられるスープだなぁ。 わざわざ「生麺の」と書いている理由は趣味の製麺7号を読んだらわかるよ。
玉置標本 (id:tamaokiyutaka) さんの「趣味の製麺」にレシピがアップされていたので、そのうち作ろうと思う。 このために豚バラ軟骨と皮つき豚バラ肉を買ったのだが作る時間がなく、冷凍庫がやばい。 www.seimen.club
続いてツジメシさんの「スパイス山羊肉麺」。 パクチーの緑、セミドライトマトの赤と、眼でも楽しめる一品。 「中国とインドの影響下にあり小麦文化圏かつ現在の日本と麺の好みが近い架空の山岳民族の伝統料理という設定の妄想郷土料理」とのことだが、こんな妄想ができるのがまず凄い。 私は和食すらよくわかっていない。 山羊ということで多少の獣臭は覚悟してしていたのだが、拍子抜けするほどクセがなく、プルっとトロッと美味しいお肉だった。 スパイスの複雑な香りにうっとり。 実はおかわりした。
こちらもツジメシさんのサイトにレシピがアップされたので、近いうちに作ってみたい。 山羊肉はないけど羊肉がやはり冷凍庫を圧迫している。うちの冷凍庫は他にも鶏ガラはいるし豚の舌はいるし、ワニもいるし・・・早く何とかしなくては。 tsujimeshi.exblog.jp
誘った友人も初めての製麺体験と美味しい麺を楽しんで、とても満足してくれたみたい。私が作ったわけじゃないけど嬉しいな。 友人を見送ったら、私は製麺機レクチャーのお手伝い。 みなさん最初はおっかなびっくりでも、3回くらい製麺したらすっかり一人前! 小野式と田中式のギアの違いに気づいて見入る人も。
お客さんの波が引いたタイミングで、まだまだ食べます、麺料理。
3食目は鬼頭哲さんの「中華そば鬼」つけ麺ver.。 実はタモリ倶楽部の収録の際、鬼頭さんのつけ麺を食べられそうなタイミングがあったのにちょっとしたハプニングで食べられず。 ようやく念願叶った! しっかり煮干しの効いた正統派つけ麺で、麺も特別仕様のムッチムチ。あー、フルサイズで食べたい(さのくに氏にほとんど食べられた)! 美味しかったので中華そばも食べたかったのだが、残念ながらタイミングを逃して売り切れてしまった。
お次は、小松ヌンチャクさんの「コンローミー」。 コンローミーとは醤油と油のタレに麺を絡めたマレーシアの料理だそう。 製麺ファンと言いながら、全然世界の麺料理を知らない私。こんな風に食べさせて貰えてとても嬉しい。 豚肉と青菜のスープと一緒に食べるのが現地風だそう。 カップ焼きそばっぽくもあり、親しみと旅情を感じる一品だった。
夕方になるとお客さんの数も増え、3台の製麺機はフル稼働。 売り切れメニューもチラホラ出てきた。 私がレクチャー係をしているので、自分で製麺しないと麺を食べられないと気づいたさのくに氏、ようやく人生で初めての製麺! うちに小野式あるのに…あるのにぃぃ。 さのくに氏のハジメテをまさか他所の田中式に奪われるとは思わなかったわ。
そして、みなさんお待ちかねのマダラさんが満を持して登場。 マダラさんの「カレーすいとんキーマカレー汁なしラーメン」。 さるハゲカレー大会で並み居る強豪をねじ伏せて見事優勝したという「カレーすいとんキーマカレー」をまぜそば風にアレンジしたものだそう。 「カレー」「すいとん」「キーマカレー」の時点で既に混乱するのに、さらに「汁なしラーメン」だよ。カレーなの?すいとんなの?麺なの? 一口食べたらそんなことはどうでもよくなる。超うまい。 米にもかけて食べたいですとマダラさんに言ったら「本当はチャパティ用です」と言われた。たぶん炭水化物なら何にかけても合う。大根の漬物が素敵なアクセント。 これで基本の5種類はすべて制覇! イベントも大盛況で、19:30ごろにはすべてのメニューが完売となった。 用意していた生地もなくなるほどの人気ぶり。玉置さんが大急ぎで水回しをしてくださった。 全メニュー完売後は、残った食材で作る「なぞのまぜそば」が発動。 ニンニクがたっぷり入った二郎風のまぜそばをいただいて〆とした。
14:00-21:00という長丁場で、メインメンバー5名の方、本当に大変だったと思います。(前日から仕込みも!) メインメンバーの方、居酒屋侍の方、キッチンヘルプの方、製麺機レクチャー係の方、ありがとうございました。 おかげさまでとても楽しく美味しい経験ができて、また一つ、製麺経験値が上がりました。ごちそうさまでした!