できたてが食べられる!ベビースターランドへ行ってきた

中華街をぶらぶらしていたら、「ベビースターランド」という何とも楽しそうなランドを発見してしまった。 危うく吸い込まれそうになったが、その日は別の予定があったので、後日出直して行ってきた。

場所は横浜博覧館の2階。
1階の入り口ではベビースターラーメンの新キャラクター、「ホシオくん」が待ち構えている。

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ついついホシオくんとツーショット

ちょうど1年ほど前、誰もが知るあの素朴な顔の「べーちゃん」は引退し、今はこの「ホシオくん」が新キャラを務めているのだ。 子供の頃からずっとべーちゃんに慣れ親しんできたので正直まだこのホシオくんに愛着が湧いていないのだが、このベビースターランドで仲良くなれるだろうか。

ベビースターランドがどんなところなのか全く知らないまま、ランドへ続くエスカレータを登っていく。「入場無料」の文字に少し安心する。 「たっぷり、たのしい。」と書いてあるけれど何がたっぷりなのだろう・・・。

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ランドへ登るエスカレータ

入ってみると、ベビースターランドは3つのエリアに分かれているようだ。
お土産エリア、飲食エリア、そして、ベビースターラーメンの製造工程を見ることができるエリア!!
ガラス越しに実際にベビースターラーメンを作っているところを見学できるということらしい。 他のエリアはそっちのけで、まずは製造工程見学エリアへ。

ガラスの向こうにベビースターラーメン用のキッチンが広がっている。ガラスへの映り込みで写真が非常に撮りづらい。

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ベビースターラーメンを作るキッチン

実は昨年、ベビースターラーメンっぽいものを家庭用製麺機で自作してみたのだ。 その時はこのランドの存在は知らなかったので、ベビースターラーメン公式ページの製造工程をヒントに、不明な点をあーでもない、こーでもないと考え、補足しながら作った。 なかなか美味しくできたのだけれど、一生懸命考えた自分なりの作り方が合っていたのかどうか、答え合わせをする意味でも本物の製造工程には非常に興味がある。

ちなみにその手作りベビースターラーメン風スナック作成の様子は、「趣味の製麺第7号」の「趣味の製菓」コーナーに載せていただいた。みなさま是非、お買い求めを。
※そういえば玉置標本 (id:tamaokiyutaka) さんのサイトがはてなブログに移転されたのでブクマしていた方はこちら↓↓へ再登録! www.seimen.club

キッチンの上部では、ベビースターラーメンの製造工程をホシオくんがイラストで紹介してくれている。

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製麺、蒸しの工程

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味付けから完成まで

製麺ファンとしてはやっぱり気になる製麺機。
ベビースターランドでは大和製作所のリッチメンⅠ型(たぶん)を使っている様子。1時間に100食作れる小型業務用製麺機である。 ちょうど水回し済みの生地を麺帯にしているところだった。

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ベビースターラーメンを作る製麺機

よく見ると製麺機のサイドに生地の配合らしきものが書いてある!平日と土日で微妙に配合が違うのか。 超低加水の麺だな。私が作った時は加水率32%でやってみたのだがそれより更に少ない。なるほどなるほど。
手作りする際にかんすいと塩を入れるべきか悩み、結局どちらも入れなかったのだけれど、塩は入っている模様。量は不明。

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ベビースターの配合が!

ベビースターカラーの制服を着たお姉さんが手際よくぐるぐると麺帯を巻いている。2帯の麺帯を一緒に圧延して一つの帯にしていた。 家庭用製麺機では麺帯を折り曲げて圧延することによってコシを出すけれど、それと同じかな。

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麺帯ぐるぐる

麺帯から麺線にするところは見られなかった。切刃は下の方についていて見づらかったが、20番(1.5mm)くらいだろうか。

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下のほうにかすかに覗く切刃

ゴミ箱に被せられた袋から、使っている小麦粉の銘柄もわかったぞ。
日清製粉の「白椿」、うどん用の中力粉だ。 工場でも同じものを使っているかどうかはわからないけど、少なくともベビースターランドではこの小麦粉らしい。 自作するときは強力粉を使ってしまったな。これを踏まえて再チャレンジしたくなってきた。 イケナイ秘密をこっそり知ってしまったようでなんだか楽しい。

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こんな情報も見逃さない

残念ながら、麺を蒸す工程と味をつける工程はキッチンの奥で行われたためうまく写真を撮れなかったが、 四角い蒸し器で蒸した後、カゴに麺を入れ調味液にどっぷり漬けていた。この調味液の配合を知りたいよ。

調味液をざっと切ったら、麺を揚げる。
どうやらこの工程が一番の見せ所らしく、キッチン中央の最も見えやすい位置で行われた。 麺を四角いカゴごと油に投入するとものすごい泡が出る。自宅で作った際もびっくりするほど泡が出たけど正解だったんだな。 そのまま少しの間揚げて、麺がトングで挟めるくらい固まってきたらカゴからだして更に揚げる。

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麺を揚げる

揚がった麺はトングで取り出し、しっかり振って油を切る。
油が切れるまでの間、お姉さんが麺を見せびらかすように左右に持ち上げるパフォーマンスをしてくれて、観衆からは歓声が上がっていた。

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お姉さんのサービス精神が素敵

さて次が最後の工程、裁断。
上部に格子状の刃がついている機械に揚がった麺を入れてカットする。

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これがベビースターラーメン裁断機だ

この裁断機を稼働させるスイッチを、なんとお客さんに押させてくれるという粋な計らいがあった。4人ほど一緒に押して欲しいという。
「押したい人は手を挙げて!」という係のお姉さんの声に、元気よく手を挙げて「はい!」と答える私。 他に全く上がらない手。
子供も結構たくさんいたのにやりたがる人がいなくて恥ずかしかった。お姉さんの根気強い呼びかけでなんとか4名集まり(私以外全員子供)、せーの、の掛け声でボタンを押す。 と、同時に裁断機の刃が下りてベビースターラーメンがバラバラになった。完成だ~!

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上から刃を下して裁断する

ベビースターラーメンの製造工程をたっぷり見ることができて大満足。
そして、なんと隣の飲食エリアではこのキッチンで出来たばかりのベビースターラーメンを食べることができるという。 「できたてから順にお出ししています!」とのことなので、きっと今まさに私が砕いた(ボタンを押した)ベビースターラーメンを食べることができるということではないか。ひゅ~。

しかも味付けが市販のものとは違う、ベビースターランドオリジナルチキン味だというから、これは食べるしかない。

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ここでしか食べられない味らしい

このできたてベビースターにはトッピングや味変が用意されており、ビールなどの飲み物、スイーツも充実していたが、今回は昼食直後だったためやむなくパス。 シンプルなベビースターラーメンのみを注文した。

飲食スペースの机は5つに1つくらいはホシオくんのイラストが一面に貼られたテーブルになっていて、迷わずこれを選んだ。 このホシオくん、手作業で切り抜いてラミネートされている。なごむ。 三白眼でなんだか生意気そうなやつだと思っていたが、右下のイラストみたいに笑うとなかなか可愛いじゃないか、ホシオ。

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ホシオくんテーブル

さて、いよいよできたてベビースターラーメン実食。
見た目はいつものベビースターだが、まず温度が違う。アツアツ! できたてからお出しします、の言葉に嘘はないようだ。

スプーンで口に入れると、チキンの香りが広がって、うまい。 食感も通常のものと少し違って、すこしだけ水分が多い感じ。味は薄めに感じる。
温かさとほどよい味の濃さで、昼食をとった直後だというのにがつがつ食べてしまった。

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これが出来立てベビースター

他にも、このできたてベビースターに野菜あんかけやふかひれあんかけを乗せたメニューがあったので次回はそれを試したいな。
今回はこれで時間切れ。最後にお土産エリアをさっとみて、この素敵なランドを後にした。

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ベビースターランド限定 担担麺味。買えばよかった。

ベビースターラーメンの魅力をたっぷり味わえるベビースターランド。また中華街を訪れた際にはぜひ寄りたいと思う。

www.oyatsu.co.jp